冒頭、海中から引き揚げられたのは、マークフィアーでしょうか?アルヴィスの子どもしか乗れないはずの機体を見てご満悦のミツヒロ。何やら波乱の予感。
フェストゥムも人類軍も去り、再び平和のおとずれた竜宮島中学校に転校してきたのは、2年の皆城乙姫と、3年のカノン・メンフィス。紹介されて敬礼してる転校生っていやだ〜(笑)。黒板に書かれた綴りはCanonですね。公式によると、本当はKanonと綴るんだそうですが、なんでも入隊の時に担当官がCanonと記載して以来そのままだとか。英語つづりのCanonだと、聖書、とか規律といった意味合いの方が濃いんですよね。輪唱という意味ならドイツ語風のKanonの方がイメージに近い(っていうか、葉鍵オタにはこっちの方が馴染みあるって・笑)。「機体コードJ017、ファフナーベイバロンモデル専門だっ!」と自己紹介したとおり、やはりまだ軍隊にいる自分から変われないでいるようで。カノンが自分の名をKanonと綴れる日は来るのかどうか?一騎の隣の席に座って「あのスィッチを切ったのは、あくまで作戦上の判断だ、決してお前に説得されたわけではない」と強がってます。言動のあやしさと不器用さは正に♀バージョン総士。かわいいヤツだなぁ、お前も(笑)。それにしても、このクラス、結構他にも生徒いるんじゃん、と思ったのは管理人だけですか?
アルヴィスの食堂らしきところで整列している人類軍捨て駒組は8名ですか。くじ引きで職業決まっちゃうっていうのも安易でよろしい。でもって、人類軍の標準語は日本語ってことでファイナルアンサー?まあ、いきなり豆腐屋って書かれた紙見たら、誰でも面食らうわな(笑)。
久しぶりの実家で草刈している道生くん、「ごめんくださーい」と言った声を聞いて「真矢ちゃんか…」って、何がっかりしてるんだよ(笑・いや、気持ちはわかるけど)。洋治の最期のことを伝える真矢、「あたし何もできなくって…見てるしかなくって…」この子のツライところは、いつもこう言うしかないってことですよね。でも、「最期に島の人間と話せて、オヤジもうれしかったと思う、だから、ありがとな」と逆に道生に感謝されます。自分でも意識していないのに、誰かが一番そばにいて欲しいときにそばで見ていてあげてられる、一番話を聞いて欲しいときに話を聞いてあげられるっていうのも、多分才能のひとつなんだよ。なんか、ドラマCDを聞いてしまったせいか、最近管理人は真矢ちゃんに優しくなってしまいました(笑)。
世界中ひどい状態だった、と人類軍にいた当時のことを振り返る道生。「ただ、敵がそこにいるから戦ってる。それじゃあフェストゥムと何も違わない」。そこに、千鶴と大ゲンカの末家を飛び出してきた弓子が登場。喜ぶ道生、驚く真矢。「私、今日からここに住むから!」と宣言した弓子に対する第一声が、「そ、そんなあ、うちのご飯誰が作るの?」って、心配なのはそこかいっ(笑)!弓子じゃなくってもつっこみたいよ、「あなたに決まってるじゃないっ!」
弓子に出て行かれてしまって気が抜けた千鶴。まあね、25歳でしょ?もういいんじゃないですか、本人の自由で。そんなこと、千鶴自身が本当は一番良くわかっているんでしょうけどね。そこで千鶴が拾い上げたのは、弓子が忘れていったミツヒロと4人で写ったごく普通の幸せそうな家族の写真。ファフナーにおいて、写真っていうのは結構重要アイテムですよね、一騎を抱いた紅音の写真が印象的ですが(でもって、そういう写真は平井さんの書き下ろしなところも、ポイント高いんだな)。フレームに触れた時の違和感に、思わずあけてみると、そこからすべり落ちる運命のディスク。中に入っていた真矢のパーソナルデータに記されたシナジェティック・コード形成数値は、なんと3.312:1:4.532.。管理人が調べた一覧表(テクニカルターム編の下についてます)を見ればわかるんですが、これは他の子と比べて桁違いに高い一騎の数値にせまるほど高いものだったわけで。
道生の家からの帰り道、カノンとばったり出会った真矢。カノンはカノンで、羽佐間容子に引き取られはしたものの、今ひとつ島になじめていない(当たり前か)わけですが。「トリプルシックスは、あの女と住むのか?」真矢にうん、と答えられて、カノンはどう感じたのかは、ポーカーフェイスの下にかくれていてわかりません。カノンにとって、道生は命の恩人、大事な上官。ひとりの男性というよりは、兄、あるいは父親に近い存在だったのでしょうか。「一緒に帰る?」と真矢に言われて、「それは命令か?」と尋ねるカノン。「ううん、私がそうしたいから」という言葉は、まだ自分で考えることを始めたばかりのカノンの心にどう響いたのか?大丈夫だよカノン、家に帰れば、きっと容子が「お帰り」といって迎えてくれるはず。道生の存在は少し遠くなったかもしれないけど、キミには新しい家族ができたんだよ。思わずそんな声をかけてあげたくなっちゃうような感じなんですが、なんか、管理人は、最近ファフナーに出てくる女の子がみんなかわいく思えてきちゃってるんですよ。何故なんだろう〜?
その頃真壁家では、夕食を食べながら、「父さん、オレひとりで戦いたい」と一騎が史彦に訴えているわけですが。「島を出てずいぶん自惚れたな」という史彦に、「そんなんじゃない…ただ、誰かが死ぬのがもうイヤなんだ」。「なら、お前が死ねばいいのか?」「総士くんもお前と同じ気持ちなんじゃないか?」ああ、もう、どうしてもこの父ちゃんは、息子を総士とくっつけたいらしいっすよ(笑)。親公認じゃなくって、親推奨。オレはどうなってもいい、っていう考えは、ある意味すごく自己中心的なんですよね。自分が他の人に死なれたらイヤなように、他の人だって一騎に死なれたらツラい。だから、みんなでいっしょに戦うんじゃないか、と。その後続く二人のやりとりも久しぶりに親子っぽくていいなぁと思いつつ、管理人は実は、一騎の横にあるレトロなテレビの上にある、あまりにらぶりーなフィギュア(?)が気になって気になってしょうがなかったんですよ(苦笑)。ちびまるこちゃんの友蔵みたいなソレって、やっぱり史彦たんの趣味?それとも溝口さんからの愛のプレゼントですか(笑)?
ささやかながらも、家族の団欒っていう描写の後に、ひとりっきりの自室の洗面台の前で、大量の薬ぶちまけながらフラッシュバックに苦しんでいる総士の姿っていうのは、見ていて痛々しいんですが。自分の体で再現される翔子と甲洋の苦しみに耐えながら、「お前たちの痛み、忘れはしない」と言っていますが、この子もたいがい不器用なもんで、ある意味仲間を救えなかった自分への戒めとして無意識のうちにフラッシュバックをおこさせてしまっているような感じがしなくもないです(そうか、おまい、実はM属性…)。総士って、本当に他人に弱みを見せられないタイプですよね、5秒待て、だし。一騎は真矢の前で、もうぽろぽろ泣いちゃって弱み見せまくっちゃったけど、いつか総士が弱み見せるとしたら、やっぱり真矢に対してなんでしょうか。どっちにしろ、総士も一騎も自罰的だ〜(苦笑)。一騎もね、もうちっと自分を大事にしないとね、甲洋と翔子でこうなんだから、これでもし一騎に何かあったら、総士、精神崩壊しちゃいますよ?
紆余曲折の末、やっとふたりきりになれた道生&弓子、家族の写真を忘れてきたことに気づいた弓子を、後ろから道生が抱きしめます。これが、10年前のテレ東だったら、このまま弓子(っていうかゆかなたん)の、「あっ、ん、んんっ」とかいう声が聞けたんだけどなぁ(三石さん、イロっぽかったよね)。あるいは、TBS(MBS)なら、弓子の生乳揉んじゃう道生が見れたかも知れないのに。この瞬間にこそ、ファフナー見ていた男性視聴者の皆さんは、あまりに厳しいテレ東規制を恨みまくったに違いあるまい(苦笑)。まあ、管理人は別にそんなもん見せられてもうれしくもなんともありませんが、とりあえず、「いるんだなぁ、ここに」「いるよ、私もあなたもいるよ」っていうセリフにはぐっと来ました。
さて、冒頭波乱を予感させたミツヒロが、竜宮島へ上陸を願い出るわけですが、「明日は僕も行きます」という総士に、「こんなときだからこそ仲間との時間を大事にすべきなんじゃないかね?」と言って、パイロット交流の海水浴の方に参加するように言う史彦。やっぱりどうしても、息子と総士をいっしょにしたいんだな(笑)。いやぁ、少しは総士の気持ちも汲んであげようよ、きっとスク水一騎といっしょじゃ、色々と欲望を抑えきれなくなりそうで、行くのがコワイんだってば(<違!)。
「あの島は剛瑠島とのドッキングベイの一部だ。ここからあそこまで往復で1qある。泳げるか?」ああ、と答える一騎に「では、おまえが勝ったらかってに島から出たことを許す」とか言ってますよ、総士くん。なんていうか、和解するにもいちいち理由がなきゃダメなこの子の不器用さが愛しい(笑)。競泳で勝ったら、っていう根拠のない理由がまたガキっぽくっていいよなぁ。とりあえず、咲良、おまいは、割り込んでくるな!せっかく二人の半裸2ショットなんだからっ!(でもなぁ、せっかくの半裸なのに、今一作画がアレなんで、萌え度が期待ほどでは…涙) まぁ、咲良ちゃんも「パイロットはアンタだけじゃないよ」とか言ってますし、「ひとりじゃ戦えないよ」っていう、今日のテーマに沿っての乱入なんで、仕方ないかと納得。
ビーチバレー組も楽しそうですが、とりあえず乙姫ちゃん、バレーボールは蹴ってはいけません。衛くんの顔面直撃、パイロットはもうちっと大事にしてあげないと(笑)。1km遠泳の結果は、ぶっちぎりで一騎の勝ち。真矢ちゃん、構えたファインダーに突然現れた一騎にびっくらしてましたが、この絶好のシャッターチャンスは逃してないでしょうね(笑)。とりあえず、焼き増ししてアタシに一枚ください!
浜辺の集合写真は翔子ちゃんのサマードレスが似合うカノンも一緒。掛け声も、3−1=2、って大分シンプルになりました。まあ、たまには真矢以外の子が代わりに写してやれよ、気が利かないなぁ、と思ってるのは私だけではないハズで。
楽しいひとときの帰り、真矢を待ち受けていたのは、ミツヒロ・バートランドその人でした。ファフナーにはハンデがあって乗れない、という真矢の言葉に不信を抱くミツヒロ。こっそりかつての我が家に上がりこんでみれば、間の悪いことに千鶴と弓子が真矢のパイロットデータの改竄のことを話している真っ最中。「何しに来たのよ、出てってよ、アンタなんかっ!」という、ごくごく当たり前の反応をする弓子にいきなり横っ面ビンタですよ?どう見ても普通じゃないミツヒロに、「そこまでにしておくんだな」と止めに入る史彦。溝口は「変わってねぇな」と言ってますが、どうやらミツヒロっていうのは前から相当ヤバいヤツだったらしいですよ。なんで、そんなヤツに惚れたんだよ、千鶴…
千鶴と弓子のデータ改竄を口実に、ふたりを島から追放するようにせまるミツヒロ。彼の目的は、どう考えてもこの二人ではなく、そうなれば一緒に島を出ざるを得なくなるであろう真矢のようで。おそらく、マークフィアーを改良して、真矢を乗っけるつもりなんでしょう。事が公になってしまった以上、仕方なく「査問委員会を開く」と答える史彦。人類軍の作戦データを気前よく教えてくれたミツヒロの魂胆はわかったものの、やっかいな事に…島を出たヤツの言い分なんぞ、シカトすりゃあいいじゃないか、と思うんですが、そうはいかないのがこの島の事情ってヤツなのか?
ミツヒロの企みを察知していた乙姫が、総士に問います。「本当はファフナーに乗れるのに、その人をかばうためにウソをついている人がいたら、どうする?」「罪に問うかは場合による」。この二人って、お互い分かり合っていていいよね。ところで、乙姫ちゃんって、結局今は、どこに住んでるの?総士の部屋に居候しているわけでも無さそうですが…
アルヴィス制服には、式服バージョンもあったようで。白い式服に身を包み、「いざというときは、後を頼む」と溝口に告げる史彦。「バカ言え、オレがやる」と答える溝口。二人とも、ハゲシク式服が似合わねぇ(苦笑)。委員会の成り行き次第では、史彦が全部かぶるつもりのようですが。
開廷した査問委員会、委員長はこれまた式服があまりに似合わない西尾のばーちゃん、委員は要、近藤、羽佐間ママンに小楯夫妻、そして史彦と、単なる身内の寄り合い状態なワケですが。被告席に立つ千鶴、傍聴席に座る弓子に向かって、「かあさんに罪を負わせて、お前はそれでいいのか?」と揺さぶりをかける原告ミツヒロに、思わず「ヤロウっ!」とハモりまくりの溝口&道生。あまりに息が合ってて、ちょっとワロタ。二人を容疑者と認めるとの要の言葉で査問は続行、しかし、他にも召喚すべき相手が残っているとの、西尾ばあさんの意外な発言が。
被告席に進み出たのは、総士。「僕が遠見のデータを改竄しました」というのに驚いた要が、「当委員会は、被告に動機の説明を要求します」と 告げると、「彼女には独断行動という致命的欠陥があります」と理由を述べます。をいをい、それを言ったら一騎はどうなるんだよっ!というつっこみを入れない島のみんなは、本当に心が優しいというか、空気読めてるっていうか(笑)。「彼女によって作戦に支障をきたす惧れがあるのは幼年期からの言動からも明らかです」って、真矢が幼年期の時ってオマエも幼年期だったろうが(笑)。総士のみならず、次に被告席に立ったのは衛。 色々いじれば、パーソナルデータがあっさり出てきちゃって、PWも無しに書き換えられちゃうシステムなんてあるわきゃないないってーのっ(笑)。それを聞いても、「困ったヤツだなぁ、いつまでも子どもなんだから」っと竜宮島一番の親ばかっぷりの小楯夫妻が、あまりにステキ(笑)。引き続いて咲良、剣司と登場ですが、ここでおもしろいのは、みんな「真矢のデータを改竄した」っていう部分以外は、本音を語ってるんですよね。総士が真矢をファフナーに乗せたくないっていうのは今までも散々伏線があったし、衛がメカニックおたくなのは、小さい頃から(そのせいで、受信機直しちゃってフェストゥムに答えちゃったから、今みたいな事態を招いたって意味では、実はコイツが一番罪作り)。咲良は誰よりも先にファフナーに乗りたがってたし、剣司が臆病なのは本人も認めてるとおりなわけで。親たちの反応もそれぞれで楽しいですよね。やっぱり剣司ママンってステキだよ、授業中チョーク投げまくりなんだろうなぁ(笑)。その後一騎が登場する頃には、要ママンもすっかり毒気を抜かれちゃって、「あなたの動機は何?カズキくん?」と、素に戻っちゃってますが(笑)。「遠見が戦うのがイヤだったから」って、コイツが一番直球だな(笑)。「何故?」と要につっこまれただけで、「え、何故って、別にそれは…」としどろもどろ。あまりに何も考えてない息子に、思わず「もっとマシな言い訳を用意せんかっ…」とうめく史彦。それに追い討ちをかけるように、溝口の「オレがデータ書き換えました〜」発言。おじょーちゃんのスリーサイズとか言って、セクハラ発言するなってーのっ!息子に引き続き、今度はフォモパートナーのイタさ爆発証言に、史彦たん、もう立ち直れません(苦笑)。
これだけ被告がいたんじゃぁ、罪の問いようも無くなっちゃったわけですが、まあ別に裁判でも無いんだし、残りの島民につっこまれなけりゃあ何でもアリだなって、そんな安易な委員会だったんかい(苦笑)。思惑がはずれたミツヒロが、「茶番だっ!彼らの証言を裏付ける証拠は何もないっ!」と叫びます。「最後の被告が僕らの行動を証明してくれます」という総士の言葉とともに現れたのは、乙姫。もう、水戸黄門の印籠というか、遠山の金さんのサクラ吹雪というか、この子が出てきちゃ、誰もさからえないよね。「真矢はまだ早いと思ったから」という短い言葉が、何故か一番説得力があったりして。
思い通りにはゆかぬ委員会のなりゆきに、遂にミツヒロは逆切れ。乙姫に対しては「遠見千鶴は、同化された母親からおまえだけを取り出し、苦痛だけの人生を与えた女だぞ?」、島の子どもたちには「お前たちに移植されたフェストゥムの因子は、ファフナーに乗るたび増大し、命の危険さえあるのだぞ?」と、言わずもがなのことをまくしたてるわけですが。子ども達が今も健康でいられるのは遠見先生の研究のおかげだ、という史彦に対しては、「なんだって、そんなムダな研究をっ!」と本音を出して、子どもたちからも冷ややかな目で見られた上に、とどめが、「あそこにいるのは所詮受胎能力を失った日本人が作った遺伝子工学の産物では無いか、彼らは結局ファフナーを動かすための電池にすぎん!」という発言。まあ、この辺は、今まで説明しきれなかった設定を無理矢理ここでミツヒロに言わせるっていう、脚本側の苦しい事情が見えかくれしちゃっているんだけどね(苦笑)。
「もう一度言ってみろっ!無事に島を出られると思うなっ!」とキメ台詞を炸裂させてくれたのは、我らが大粒あんこ先生。島のオトナたちは、受胎能力は失っていても、親としての心は失ってないんですよね。これだけのこと言ってしまったら、今更真矢に何を言ってもむなしいだけ。結果として、島に戻ってきたのは、使い捨ての電池である真矢をとりに来ただけ、とみんなの前で言ってしまったと同じことなんだから。「私ね、お父さんのカメラ使ってるの…」。たったひとつの父親の「おもいで」であるカメラを大事にしていた娘の心を理解しようともしないミツヒロに対して「お父さんは、フェストゥムとどこが違うの?」と問いかける真矢。きっと、この言葉の真意も、竜宮島の人々の思いと同様ミツヒロには永遠に理解できないんでしょう。
島を去り行くミツヒロに、「お父さん、わたし、ここにいます」と告げる真矢。この子は、たとえ千鶴と弓子が島の外へ追放されたとしても、ここに残る決意をしたに違いないのだから、どっちにしろミツヒロの画策がうまくいくはずも無かったのですが。
「北極のミールが活動を始めた、全地球規模の脅威が訪れる」というミツヒロの警告に「戦いに勝ったとして、おまえに何が残る」と問う史彦。「勝てるなら何も残らなくていい」というミツヒロの言葉は、先ほどの、お父さんはフェストゥムと変わらないじゃないか、という真矢の言葉を思い出させます。勝つために戦うのか、守るために戦うのか?前々から思ってはいたのですが、ファフナー世界において、人類軍っていうのは西欧(ぶっちゃけアメリカ)の象徴であり、竜宮島っていうのは日本の象徴ですよね。その対立っていうのは、つきつめればキリスト教的(一神教的)価値観VS八百万の神々的価値観と言い換えてもいいように思うのですが。善悪を明確に分けずにはいられないのが一神教的価値観で、善悪は混在するものだから、白黒はっきりつけなくても、バランスで考えようとするのが八百万の神々的価値観、という少々乱暴な線引きをしてしまえば、先ほどの茶番とも言える査問委員会の構図も見えてくるかと。さて、そこにいる敵を倒すための人類軍の戦いと、専守防衛の竜宮島の戦いと(某種のオーブみたいだな)、どちらが人類の未来を築く礎たり得るのか?こうなってくると、最後どうやってまとまるのが大変楽しみになってきました。お願い、広げた風呂敷を広げっぱなしで終わるのだけはやめといてね。まあ、ここのところの、ちょっと苦しいまでの詰め込み進行を考えると、26話でケリをつける気は満々のようなので、期待しちゃってるんですけどね。
話題がちょっとそれちゃったけど、「おねぇちゃん、今まで守ってくれて、ありがとう」という真矢の言葉は、これから真矢が戦いの世界へ踏み出していくことの象徴でしょうか?今まで遠くを見据える、あるいは遠くから見守るだけだった少女は、遂に真の矢となって、今まで共にいた弓から放たれるわけで。竜宮島の人たちのネーミングって、色々考えてあって、考察してみると結構楽しいですよ。ペアの名前は、この弓子&真矢、そして一騎&総士かな(いやーん、一騎と総士、って名前付けたときからのいいなずけじゃん・笑)。いまいち名前の意味がよくわからんのは咲良と剣司あたりなんですが、なんぞネーミングの由来に心当たりのある方は、こっそり管理人に教えてください(笑)。
次回予告 遂に真矢ちゃんシナジェティックスーツっすね(笑)。真矢を戦わせたくない一騎&総士の葛藤が、これからの見所となるのか?最後の赤い液体の中で広げた手って・・・ひょっとして、あの人なんでしょうか?毎度毎度、ひっぱるのがうまいぞ、予告編(笑)。
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